更新 2026年9月4日 · 著者 Sumbat.T

Linuxで口述する



.debから入れられるLinuxビルド
Ubuntu GNOME on Wayland、Ubuntu GNOME on X11、Mint Cinnamonをリリース済みとして掲載。Chrome拡張ならディスプレイサーバを丸ごと避けられます。
LinuxのSpeech to Textを検索すると、7〜8のツールが並び、それぞれモデルとライセンスの短い説明が付きます。いちばん上の推奨を入れてみると、音声は完璧に文字起こしされてもエディタには何も入らない、という確率がかなりあります。壊れているのではありません。リストが省略した一点に当たっただけです。
ディクテーションソフトは本当にはタイプしません。音声をテキストに変え、フォーカスのあるアプリに届くようキー入力をシミュレートします。WindowsとmacOSではそのシミュレーションは文書化されたシステムサービスで、利用者には見えません。Linuxではそれが問題全体のうちいちばん難しい部分です。キー入力のシミュレート方法が、動いているディスプレイサーバ次第だからです。
X11では、どのプログラムも他のプログラムに入力イベントを注入できます。それが xdotool を動かす理由であり、長年知られたX11のセキュリティ弱点でもあります。キーロガーがX11で簡単に書けるのは、ディクテーションが簡単なのと同じ理由です。Waylandはその穴を意図的に閉じました。通常のWaylandアプリは他のアプリにキー入力を押し込めません。本物のセキュリティ改善であると同時に、ディクテーションツールが何もしないまま止まる理由でもあります。
まずこれを確認
ターミナルで echo $XDG_SESSION_TYPE を実行してください。 wayland と出たら、このページでいちばん勧められがちなツールのいくつかは、1文字も入力する前に追加設定が必要です。 x11 と出たら、ほぼすべてが箱から出してそのまま動きます。
この問題は年々重くなります。主要ディストリが既定でWaylandに移っているからです。つまりGoogleの1ページ目にある定番アドバイスは、Ubuntuのリリースごとに古くなり、いちばん熱心に勧められるツールほど、残っている設定作業が多い、という構図になりがちです。
Linux上のオープンソース・ディクテーションツールのほとんどは、タイプ工程を4つの小さなユーティリティのどれかに任せます。どれが必要かはディスプレイサーバが決め、設定量の差は桁違いです。この表こそ、インストールの夜がうまくいくかを決める部分です。
| バックエンド | ディスプレイサーバ | セットアップ | 知っておくこと |
|---|---|---|---|
xdotool | X11のみ | パッケージを1つ入れるだけ | nerd-dictationの既定。Waylandでは何も入力しない。 |
wtype | Wayland | パッケージを1つ入れるだけ | Handyが優先するが、READMEはUbuntu 26.04では動かないと明記。 |
ydotool | X11、Wayland、TTY | バイナリ、グループ、udevルール、systemd | 確実な答えであり、設定作業は圧倒的に多い。 |
dotool | X11、Wayland、TTY | バイナリとuinputアクセス | ydotoolと同じuinput方式で、インターフェースはより単純。 |
出典: 各プロジェクト自身のドキュメント(2026年9月時点で確認)。
2行目と3行目のあいだが、話のすべてです。wtype を足すのは apt install が1回。ydotool を足すと、プロジェクトのリリースページからバイナリを取り、$PATH のどこかに置き、ユーザーを input グループに入れ、/dev/uinput がrootなしで書けるようudevルールを書く、という作業になります。nerd-dictationプロジェクト自身がこれを全部文書化しており、なぜ既定でないかも率直です。ydotoolは「requires some system configuration to use conveniently」であり「lacks accessible documentation」だと書いています。
# 実際に動いているディスプレイサーバはどれか?
$ echo $XDG_SESSION_TYPE
wayland
# X11の答え: パッケージ1つで完了。
$ sudo apt install xdotool
# Waylandの答え、短い版:
$ sudo apt install wtype
# wtypeでは足りないときのWaylandの答え:
$ sudo usermod -aG input $USER
$ echo 'KERNEL=="uinput", GROUP="input", MODE="0660"' \
| sudo tee /etc/udev/rules.d/80-uinput.rules
# そのあと ydotoold 用の systemd ユニット、ログアウトして再ログイン自分でLinuxを選んで使っている人なら、どれも手が届かない作業ではありません。ただし、口述を始めるつもりだった時点で初めて知るより、始める前に前にあると分かっている方がよい、というだけの話です。
好みではなく、インストールから口述までの作業量で並べています。最初に読むべきはWayland列です。
| ツール | 種類 | Wayland | インストール | 価格 |
|---|---|---|---|---|
BlabbyAI | パッケージ済みデスクトップアプリ | Ubuntu GNOME Waylandをリリース済みとして掲載 | .deb、AppImage、snap | $8.49/月、無料枠は週60クレジット |
Handy | オープンソースのデスクトップアプリ | 制限あり。wtype、またはUbuntu 26.04ではydotoolが必要 | 事前ビルド済みバイナリ | 無料、MIT |
Speech Note | スタンドアロンウィンドウ | 影響なし。他アプリへタイプしない | Flatpak | 無料、MPL-2.0 |
Whispering | オープンソースのデスクトップアプリ | 同系統の入力バックエンド設定が必要 | 事前ビルド済みバイナリ | 無料、APIキーは自分で用意 |
nerd-dictation | CLIスクリプト | 既定のxdotoolバックエンドでは何も入力しない | リポジトリをクローン | 無料、GPL-3.0 |
whisper.cpp | ライブラリとCLI | 入力の配線は自分で行う | ソースからビルド | 無料、MIT |
ibus-speech-to-text | 入力メソッド | GNOME上のIBus経由で動作 | ディストリのパッケージ | 無料 |
出典: ベンダー資料と各プロジェクトのREADME(2026年9月時点で確認)。GitHubの数値は2026年9月4日のGitHub API。


BlabbyAIは文字起こしツールではなくディクテーションアプリです。ショートカットを押し、話し、カーソルがある欄にテキストが出ます。画面下中央にツールバーがあり、同じビルドにカスタムモード、カスタムスペル、言語選択が載っています。
Linuxリストの先頭に置く理由は狭く具体的です。パッケージされている、という一点です。ダウンロードは .deb、AppImage、または snap なので、Debian系やUbuntu系ならダブルクリックか dpkg -i が1回で済み、AppImageならシステム全体に何も入れずに走れます。 Linuxページ のサポート表では、Mint Cinnamon X11、Ubuntu GNOME X11、そして Ubuntu GNOME Wayland がリリース済み、KDE Plasmaは開発中です。上で述べたすべてを踏まえると、効くのは最後の一点です。

出典: BlabbyAI Linuxアプリ。
料金で得られるもの
月$8.49で無制限。無料枠はカード不要の週60クレジットで、使い切りではなく補充されるので、本物の仕事で何週間も試せます。
無料ツールとの違い
カスタムモードです。モードは、今話した内容に適用する自由形式のAI指示なので、同じ口述を整えた段落、箇条書き、コミットメッセージなどにできます。
カスタムモードにはもう一文足す価値があります。このページのオープンソースには同等がありません。指示はプリセットではなく自由文なので、言語モデルが文章にできることはほぼ何でもできます。フィラー削除、社内スタイルの強制、翻訳、とりとめない話を構造化したレポートに変換、あるいは「新しい段落」など自分で定義した発話コマンドの実行。音声はモードへの入力であり、モードがそれを書き換えます。
ブラウザ経由の道
書く仕事の大半がブラウザ内なら、 BlabbyAI Chrome拡張 はディスプレイサーバ問題に参加しないことで消します。Chrome内で動くのでX11もWaylandもuinputも無関係で、どのディストリでもどのデスクトップ環境でも動きます。システムレベルで入れるものはなく、書くudevルールもありません。

HandyはRust製のMITライセンス、完全オフラインのディクテーションアプリで、このカテゴリの無料選択肢としていちばん信頼できます。Windows、macOS、Linuxで動き、拡張可能を自認し、アクセシビリティツールを有料の壁の向こうに置かない、という方針を掲げています。2026年9月4日のGitHub APIでは スター30,961、最終プッシュは 2026年8月31日 で、人気があり活発にメンテされている、このカテゴリでは当たり前ではない組み合わせです。
注釈はWaylandです。プロジェクトの誠実さとして、Issueトラッカーの奥ではなくREADMEに書かれています。Handyは「limited support for Wayland display server」と明記し、テキスト入力には wtype か dotool が必要です。そしてカテゴリ全体の見方を変える一文が続きます。
Handy自身のREADMEより
「Ubuntu 26.04: Has Wayland display server by default. wtype does not work, you need to install ydotool and configure systemd.」
これを、Ubuntuがいちばん広く使われるデスクトップ向けディストリであり、現行Ubuntuが標準でWaylandを出す、という事実に重ねて読んでください。いちばん勧められる無料ディクテーションツールが、いちばん多いディストリの既定構成では、4つの入力バックエンドのうちいちばん重いものとsystemdユニットを要求します。Handyへの批判ではなく、むしろ異例の正直さです。Linuxディクテーションが「面倒」という評判を持つ理由を、いちばんはっきり示す一例です。

Speech Note(dsnoteとも呼ばれる)はLinux上でもっとも完成度の高いオフライン音声アプリで、ディスプレイサーバ問題を「持たない」ことで解きます。ウィンドウです。Speech Noteに口述し、テキストはSpeech Noteに出ます。他アプリへのキー注入をしないのでX11もWaylandも同じように問題なく、入れる入力バックエンドもありません。
ライセンスはMPL-2.0、Flatpakで素直に入り、最終プッシュは 2026年9月2日、スターは1,624で、明らかに生きています。ディクテーション以外もできます。オフラインのSpeech to Text、Text to Speech、機械翻訳が1つのアプリに入り、大きいモデル向けにVulkan GPU加速もあります。仕事が「テキストの塊を作ってあとで貼る」なら、このページで最良のツールと言えます。
トレードオフをはっきり書く
Speech Noteはシステム全体のディクテーションではありません。一文ごとにそのウィンドウで話し、本当に欲しい場所へコピーする流れです。文書の下書きには向き、Slackの短い返信には重いです。アプリへ直接タイプするツールがWayland税を払い、こちらはその反対側です。

Epicenterプロジェクトの一部であるWhisperingは、文字起こしバックエンドを利用者が供給する点が特徴のオープンソース・ディクテーションアプリです。ローカルモデルと多数のホスト型プロバイダに対応するので、精度もコストも開発者ではなく自分で選べます。2026年9月4日時点でリポジトリのスターは4,786、最終プッシュは 2026年8月30日 でした。
ぴったりの人は一人です。すでにAPIキーがあり、使いたいモデルが分かっており、自分で呼べるモデルの薄い層にサブスクを払うこと自体が嫌な人。そうでないなら、プロバイダ選択は口述までの決断がもう一つ増え、Waylandでは同じLinux入力バックエンド作業も残ります。
nerd-dictationはVOSK API上の単一ファイルPythonスクリプトで、GPL-3.0、そして本当にエレガントです。50MB未満の小さいモデル、ほぼゼロに近いリソース、Pythonに慣れていればハックしやすい。Linuxディクテーションのまとめにはほぼ必ず出てきて、このクエリのGoogle AI Overviewにも載ります。
まとめ記事がほとんど書かない点が2つあります。1つ目はメンテナンスです。2026年9月4日のGitHub APIでは最終プッシュが 2025年10月10日で、コミットなしが約11か月近くです。アーカイブされておらずコードは動きますが、HandyやSpeech Noteのような活発な開発ではありません。
2つ目はWaylandでの挙動で、どの記事よりも本人のドキュメントの方がはっきり書いています。既定の入力バックエンドは xdotool で、プロジェクトのydotoolガイドは平易な言葉でこう言います。
nerd-dictationのドキュメントより
「It is only compatible with Xorg, not with Wayland. If you want to use Wayland, the program will not type anything.」
修正は実在し、文書化されています。--simulate-input-tool を渡し、DOTOOL、YDOTOOL、または WTYPE を選びます。同じガイドには、英語以外で口述するなら知っておくべきxdotoolのもう一つの制限も書かれています。「considerable slowdowns when writing characters not found in the English language, temporarily freezing your computer’s display」です。
# Wayland上のnerd-dictation: 既定では何も入力しない。
$ nerd-dictation begin --simulate-input-tool=DOTOOL
# ...または uinput と systemd の設定済みなら YDOTOOL:
$ nerd-dictation begin --simulate-input-tool=YDOTOOL
# xdotool 下の非英語テキストはディスプレイをフリーズさせうる。
# これは文書化された挙動であり、自分の設定のバグではない。whisper.cppはOpenAIのWhisperモデルのC/C++移植で、上のアプリのいくつかを下支えしており、競合というより基盤です。単体ではディクテーションツールではありません。音声をテキストに変え、ホットキー、マイク取り込み、キー入力シミュレーションは自分で書きます。
ある種のLinuxユーザーには、欠点ではなく魅力がそこです。arecord とwhisper.cppと dotool を結ぶシェルが20行あれば、欲しいディクテーションだけが残り、テレメトリもアカウントも、頼んでいない更新もありません。自分でステータスバーを組んだことがあるなら、この段落が良い午後を指しているか悪い午後を指しているかは、すでに分かっています。
最後の選択肢は種類が違います。他アプリへタイプするアプリではなく、GNOMEが他のキーボードレイアウトや入力メソッドにすでに使っている入力メソッド枠組みIBusに差し込みます。パッケージを入れ、キーボード設定の入力ソースにSpeech to Textを追加すれば、他の入力メソッドと同じように標準アプリで使えます。
キー入力シミュレーションではなく入力メソッド層経由なので、Waylandの壁に同じようには当たりません。制約は、実務上はGNOMEとFedora寄りの領域であること、そしてパッケージ済みツールが載せるクリーンアップ・整形・カスタム指示がなく、生の文字起こしが返ることです。Linuxディクテーションがネイティブに感じられる、というデモとしては、このリストでいちばん希望が持てる項目です。
定番アドバイスは精度から始めることですが、順番が逆です。精度はモデルの性質で、ここにあるツールはどれも同程度のWhisperモデルを走れます。体感精度の差の多くは、気づかずに選んだモデルサイズの差です。代わりにこの順番で進めてください。
echo $XDG_SESSION_TYPE。以下はすべてこの答えに依存し、所要は2秒です。入力バックエンドの夜を飛ばす



.debを入れて口述を始める
無料枠は週60クレジット、カード不要。Ubuntu GNOME Wayland、Ubuntu GNOME X11、Mint Cinnamonをリリース済みとして掲載。Chrome拡張はどのディストリでも動きます。
根にある非対称に名前を付けておく価値があります。上のすべてがこの形になる理由だからです。Windowsは Win+H の音声入力を同梱し、macOSはDictationを同梱します。どちらもOS内蔵で、どのテキスト欄でも動き、キー入力の届け方を考えさせません。それらのプラットフォームでは、サードパーティのディクテーションは十分な無料既定を超える必要があります。
主要なLinuxディストリに、いつでも使える同等機能はありません。その穴があるから、ここには信頼できるプロジェクトが7つあり、多くは無料でいくつかは優秀であり、最後の1マイルの解き方もそれぞれ違います。委譲できるシステムサービスがないので、各プロジェクトが自分の答えを選び、答えは揃いません。
Linuxが正しいところ
本物の選択肢、本気のオフライン処理、分単位課金がないこと。ここにあるものは、送るツールを選ばない限り音声をどこにも送らず、いくつかは行単位で監査できます。
その代償
最後の1マイルです。ここにあるツールはどれも音声認識は解けています。差は、動く文字起こしと、欲しい場所にテキストが出るまでの作業量です。
このリストのいちばん公正な読み方もそこです。品質の違う7つのツールではなく、WindowsとmacOSが何年も前に中央で答えた地味な工学的問いへの、7つの違う答えです。自分に合うものは、モデルよりディスプレイサーバと、言葉をどこに着地させたいかに依存します。
WindowsやmacOSのような形ではありません。WindowsはOSにWin+Hの音声入力を、macOSはDictationを同梱しており、どちらも有効にした瞬間から任意のテキスト欄で使えます。主要なLinuxディストリビューションに、最初からオンになっている同等機能はありません。GNOMEやFedoraならibus-speech-to-textパッケージを入れ、入力ソースにSpeech to Textを追加できます。ネイティブに最も近い選択肢ですが、すでにそこにあったものではなく、自分で入れて設定するものです。それ以外では、Linuxのディクテーションはサードパーティツールを選ぶことになります。このカテゴリがLinuxにはあり、Windowsにはほとんどない理由そのものです。OSが穴を空け、7〜8のプロジェクトがそれぞれ別の埋め方をした、という構図です。
ディクテーションツールは本当には「タイプ」していないからです。キー入力をシミュレートしており、Linuxでキー入力をどうシミュレートするかはディスプレイサーバ次第です。X11ではどのプログラムも他のプログラムに入力イベントを注入でき、それがxdotoolを動かす理由であり、同時にX11のセキュリティ上の弱点でもあります。Waylandはその穴を意図的に閉じました。通常のアプリは他のアプリにキー入力を押し込めません。そのためxdotool前提のディクテーションは音声を完璧に文字起こししても、タイプする仕組みが設計上ブロックされているので何も入力しません。回避策は、ディスプレイサーバより下のカーネルuinput層で動くydotoolとdotool、そしてすべてのコンポジタが実装しているわけではないWaylandプロトコル経由で丁寧に頼むwtypeです。ツールを選ぶ前に理解しておくべき一点であり、ほとんどのまとめ記事は触れません。
最近のUbuntuは既定でWaylandなので、本当の問いはWaylandに対応しているかです。BlabbyAIはLinuxビルドを出し、Ubuntu GNOME on Waylandをリリース済みとして掲載しており、Ubuntu GNOME X11とMint Cinnamon X11も同様で、.deb、AppImage、snapから入れられます。HandyはUbuntuで動きますが、README自身がUbuntu 26.04(既定Wayland)ではwtypeが動かず、ydotoolのインストールとsystemdの設定が必要だと書いています。nerd-dictationは、入力シミュレーションのバックエンドを既定のxdotoolから切り替えれば動きます。Speech Noteは他アプリへタイプするのではなく自分のウィンドウに口述するツールなので、問題を丸ごと避けられます。代償はシステム全体にはならないことです。
あります。他プラットフォームと比べてもLinuxはここが厚いです。HandyはMITライセンスで無料、Speech NoteはMPL-2.0で無料、nerd-dictationはGPL-3.0、whisper.cppもスクリプトを書けば無料です。いずれもローカルで動くので、分単位課金もアカウントもありません。コストは時間です。どれもモデルを選び、ハードウェアに合わせてサイズを決め、Waylandでは入力バックエンドのインストールと設定も求められます。有料ツールはその作業を省く対価を取ります。BlabbyAIにはカード不要の週60クレジット無料枠があり、パッケージ済みツールとオープンソースを自分の文章で比べてから、どちらのコストを払うか決められます。
同じ意味で使われがちですが、仕事はまったく違います。文字起こし(トランスクリプション)は既存の音声ファイルをテキストに変えることで、Buzzやwhisper.cppの用途です。ディクテーションは、書いている最中に、使っているアプリへライブで言葉をタイプすることです。Linuxではこの区別が他より重要です。文字起こしにはディスプレイサーバ問題がなく、ファイルを読んでファイルを書くだけでキー注入が不要だからです。Waylandで壊れるのはディクテーション側です。「Linux speech to text」で検索して、自分のウィンドウ内では完璧に動くツールに辿り着いたなら、理由はこの区別です。
動きます。BlabbyAIはLinuxデスクトップアプリを.deb、AppImage、snapで提供しており、Debian系やUbuntu系ならパッケージマネージャから入れられるほか、AppImageならシステム全体に何も入れずに実行できます。Linuxページのサポート表では現時点でMint Cinnamon X11、Ubuntu GNOME X11、Ubuntu GNOME Waylandがリリース済み、KDE Plasmaは開発中です。Windowsアプリと同じ使い方です。ショートカット、画面下中央のツールバー、フォーカスのあるアプリへの入力、さらにカスタムモード、カスタムスペル、言語選択。WindowsアプリとChrome拡張がいちばん強く推している2製品であることは変わりませんが、Linuxビルドはウェイティングリストではなく、実在してダウンロードできます。
この問いへの答えとしていちばん過小評価されており、もっと注目されてよいです。Chrome拡張はブラウザ内で動くので、X11もWaylandもuinputもディスプレイサーバの配管にも一切触れません。このページの他の選択肢を支配している互換問題が、ここではそもそも起きません。書く仕事の大半がブラウザ内なら(多くの人にとってそれはGmail、Google Docs、Notion、Jira、Slack、Linear、社内のWebツール)、BlabbyAIのChrome拡張はどのLinuxディストリでもどのデスクトップ環境でもそれらに口述でき、パッケージもudevルールも不要です。ネイティブのGTKやQtアプリにはタイプしないのでデスクトップアプリの完全な代替ではありませんが、ブラウザ中心の仕事なら、Linuxディクテーションのいちばん難しい部分に参加しないことで消えます。
精度はOSではなくモデルの性質なので、同じWhisperモデルならLinuxでも他と同じ品質の文字起こしになります。Linuxで違うのは、結局どのモデルを走らせるかです。オープンソースツールは普通のハードウェアで無理なく動く小さめのローカルモデルを既定にしがちで、小さいモデルは固有名詞・専門用語・珍しい名前で明らかに劣ります。LinuxとWindowsのディクテーション精度差として語られるものは、多くの場合気づかずに選んだモデルサイズの差であり、プラットフォーム制限ではありません。ローカルツールが不正確に感じたら、ツールを変える前により大きいモデルを試し、遅くなることは織り込んでください。
開発者には特有の難しさがあります。いちばんタイプする相手がターミナルとエディタで、キー注入がいちばん厄介な場所であり、コード寄りの語彙は小さいモデルを苦しめます。うまくいくのは2つです。BlabbyAIのようなパッケージ済みのシステム全体ツールを使い、ブラウザ・エディタ・チャットで同じ挙動にし、カスタムモードで話した文を好きな形に整える。あるいは自分で組むなら、whisper.cppとdotoolを組み合わせてスクリプト化する。大きな点は、開発者の1日の大半はコードを書くことではなく、プルリクエスト説明、コミットメッセージ、Slack返信、チケットコメント、ドキュメントであり、いずれも普通の散文で口述向きだということです。
不要ですが、どのツールが「使える」と感じるかは変わります。ここにあるローカル選択肢はすべてCPUで動き、小さいWhisperモデルなら普通のノートPCのCPUでも短い発話を1〜2秒で文字起こしでき、ディクテーション程度の塊には十分です。GPUが効くのは長文の文字起こしと大きいモデルで、Speech NoteはまさにそのためにVulkan GPU加速をうたっています。クラウド系はサーバ側で処理するのでハードウェア問題を避けられ、薄いノートでも即時に感じる代わりにネットワークが要ります。速度でツールを測る前に、どちらのトレードオフが嫌か決めてください。
設定の夜なしでLinuxにディクテーション
BlabbyAIはLinuxの.deb、AppImage、snapを出し、Ubuntu GNOME Waylandをリリース済みとして掲載。どのディストリでも動くChrome拡張もあります。無料枠は週60クレジット、カード不要。